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FX取引におけるサポート&レジスタンスとは?

FX取引におけるサポート&レジスタンスとは?

FX取引は通貨を売買し、為替レートの変動を利用して利益を得る取引です。

とくにFX初心者が取引を始める際、どのようにして売買のタイミングを見極めるかが重要なポイントとなります。

そこで役立つのが「サポート」と「レジスタンス」で、チャート上での価格の動きを予測するための基本的なテクニカル分析ツールです。

この記事では、これらの概念がどのようにFX取引に役立つのか、分かりやすく解説していきます。

目次

サポート(支持線)とは?

サポート(支持線)とは、価格が下落していく中でこれ以上下落しないと考えるラインのことです。

別の言い方をすれば、価格があるラインに到達したときにそのラインで買い手が増え価格の下落が止まるポイントです。

たとえば、USD/JPY(米ドル/日本円)のチャートを見たときに、過去に何度も価格が110円付近で止まり、再び上昇することがあればその110円のラインが「サポート」として機能している可能性があります。

多くの投資家がその価格帯で「割安」と感じて買い注文を入れるためで、大きな相場変動に発展することが多い重要な指標です。

また、サポートを下回る(ブレイクする)と、さらなる下落が起こることが多いため、損切りのタイミングも見極めやすくなります。

レジスタンス(抵抗線)とは?

一方、レジスタンスは価格が上昇していく中で、一定のレベルに達するとそれ以上上昇しづらくなるポイントのことを指します。

この価格帯では、売り手が増え、価格の上昇が抑えられやすくなります。

例として、USD/JPYが120円付近に近づくたびに何度も反落し、120円を超えることができないとすると、120円が「レジスタンス」として機能している可能性があります。

つまり、トレーダーたちはその価格を「高すぎる」と感じて売り注文を出し、価格が下がる結果になるのです。

レジスタンスは、サポートと同様に取引の判断材料として非常に重要です。

価格がレジスタンスに達したときに売り注文を出すことで、反落による利益を狙うことができ、買いのチャンスも生まれるというメリットがあります。

サポートラインとレジスタンスラインで分かること

初心者がサポートやレジスタンスをどのように活用すればよいか、いくつかのポイントを紹介します。

反発地点が分かりやすい

サポートやレジスタンスは、売買のタイミングを見極めるための有効なツールです。

たとえば、サポートラインが引けた場所では、何度も下落が支えられて反発しているとします。

そうなると、今後下落した場合でもサポートライン付近で反発が起こると予想できます。

つまり、買いのエントリーを行うことで利益になりやすいと判断ができるということです。

トレンドの転換を見極めることができる

レジスタンスやサポートは「反発しているポイント」を表したもので、トレンドが発生するならトレンドの終了とも判断できます。

仮に上昇トレンドが発生したあとにレジスタンスラインがあれば、上昇トレンドが終了つまり、下降トレンドが始まると予測が立てられます。

ブレイクが発生すると、新しいトレンドが始まる可能性があり、トレンド転換の始めからエントリーできれば利益確定の目安としても活用できるでしょう。

たとえば、サポートが破られた場合は損切りを行い、レジスタンスに近づいたら利益を確定するなどの戦略を立てることが可能です。

サポートとレジスタンスの見つけ方

サポートやレジスタンスは、チャートを分析することで見つけることができます。

サポートラインの引き方

FXのサポートラインは、上昇トレンドの直近の安値を一直線で結んで引きます。

もっとも基本的な方法は、過去のチャートを見て価格が反発したポイントを探すことです。

ある価格帯で何度も反発が起きている場合、そのラインがサポートとして機能している可能性が高いです。

移動平均線・トレンドラインでも問題ないですが、初心者はわかりやすく水平線を使うとわかりやすいと言えます。

レジスタンスラインの引き方

FXのレジスタンスラインは、下降トレンドの直近の高値を一直線で結んで引きましょう。

ポイントは、複数回同じくらいの高値で反発した価格を探すことです。

サポートラインと同様に、反発している回数が多いほどトレーダーが意識している価格帯ということが判断できるのでレジスタンスラインの可能性が高いです。

レジスタンスラインを使ったトレード手法

FXのレジスタンスラインを活用したトレード手法を具体的に見ていきましょう。

高値を超えたら買いエントリーを行う

レジスタンスラインの水平線を引いている場合、レジスタンスラインを明確に超えたら大きく上昇する可能性が高いです。

そのため、レジスタンスラインの高値を超えてロングでエントリーすれば、大きく値幅を取れるでしょう。

高値更新した後に売りエントリーを行う

レジスタンスラインで反発せずに高値を更新した場合、ダマシを狙って売りでエントリーするのも有効な手法です。

レジスタンスラインを上に抜けた場合、短期的には大きく上昇することが多いですが、急な上昇後には急な下落も起こりやすいです。

ただし、短期で大きい値幅が狙いやすい一方で、高値を超えた後のチャートの上昇が止まるタイミングが分かりづらい点には注意が必要です。

サポートラインを使ったトレード手法

次に、FXのサポートラインを活用したトレード手法を具体的に見ていきましょう。

安値の買いエントリーを狙う

サポートラインを活用することで、安値で買いエントリーが狙いやすくなります。

上昇トレンドでは安値がサポートラインに反発して高値を更新するため、サポートラインまで下がったら買いエントリーすると勝つ可能性が高まります。

また、サポートラインを明確に下回った場合は、損切するサインにもなるので損失も少なくすることが可能です。

反発を確認してから買いエントリーを行う

サポートラインに到達してすぐ買い注文をせず、反発したことを確認してから買い注文をするとリスクを抑えられるので有効な手法と言えます。

サポートラインに到達した場合そのままラインを下に抜けてしまうこともありますが、サポートラインで反発を確認してからのエントリーなら、よりリスクを減らすことができるでしょう。

反発を確認してから買いエントリーするのは、より確実にトレードしたい人におすすめする方法です。

サポートライン・レジスタンスラインの注意点

初心者でもエントリーの目安となるサポートライン・レジスタンスラインですが、注意点も覚えておきましょう。

まず、サポートライン・レジスタンスラインはラインを引きすぎず、正確に引こうとしないことが重要です。

ラインを引くときは、反発回数が多いポイントは明確に機能しますが、反発回数が少ない場合は機能しないこともあります。

反発する価格は全く同じになることはないため、おおよその判断基準として明確なラインだけを限定して利用することが重要です。

サポートとレジスタンスを理解してFX取引に活かそう

今回は、サポートとレジスタンスの仕組みやトレードに活かすためのポイントを解説しました。

サポートとレジスタンスを正しく理解してチャート分析に活用することで、取引の精度を高めリスクを管理しやすくなります。

とくに初心者のうちは、実際にチャートを見ながら練習して少しずつ感覚を養っていきましょう。

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