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ゴトー日とは?仲根を利用したトレード手法

ゴトー日とは?仲根を利用したトレード手法

ゴトー日は毎月5と10のつく日のことを指します。

FXにおいて、ゴトー日の仲根はドル高円安になる傾向にあるためドルの購入需要が高まるとされ、ひとつのポジションを持つタイミングとして注目されています。

しかし、ゴトー日といっても必ずドル買いになる傾向があるわけではなく、ファンダメンタルズ要因などによってドル買いが進まないこともあるので注意が必要です。

そこで、今回はゴトー日の特徴や、実際のトレード手法、注意点について解説します。

目次

ゴトー日とは?

ゴトー日とは一か月のうち5と10のつく日を指し、「5日・10日・15日・20日・25日・30日」のことをいいます。

ゴトー日は、ゴトウ日、ゴト日、五十日と表記されることもあります。

なぜゴトー日といわれるようになったかというと、比叡山のふもとの「赤山禅院(せきざんぜんいん)」に由来していると言われています。

申の日である「5日」に参詣すると良い運に恵まれているとされ、江戸時代に承認から集金の神様として信仰されたのです。

この5日という日にちにあやかり、五日・五十払いの商慣習が出来たとされています。

なお、ゴトー日が土日祝日の当たる場合は、1営業日前に繰り上がるので注意が必要です。

仮に30日が土日祝日に当たる場合、31日繰り下がるもしくは30日までしかない月に30日が日曜日なら、繰り上がって28日がゴトー日になります。

ゴトー日にドル高・円安になりやすい理由

日本では、ゴトー日は企業の資金決済が多いので、取引先に支払うドル買い需要が高まるとされ、「ドル高・円安」になりやすいとされ、FXトレーダーから注目されているタイミングです。

とくにFX取引におけるゴトー日は、東京時間の仲根(9:55)にかけて取引が活発化する傾向にあります。

仲根とは金融機関が顧客と為替取引するときの基準レートのことで、この仲根が決まる時間に合わせて、ドル買いが強まるため、円安に動くのです。

トレーダーはこの性質を利用して、ドル円を購入する動きを見せます。

そのため、仲根が決まって10時を過ぎると、一般的に価格推移が穏やかになります。

ゴトー日の仲根を利用した取引手法

では、実際にゴトー日の仲根を利用したトレード手法を解説していきます。

①ゴトー日前日・当日にファンダメンタルズなどの大きな値動き要因がないか確認する
②当日の朝9:00までにロングポジションを保有する
③9:55までに利益確定する

最初に、ゴトー日前日や当日の朝のニュースを確認し、ドル円の値動きに影響がある要因がないかを確認しておきましょう。

問題がなければ東京市場が始まる9時までに、ドル円のログポジションを保有しましょう。

9時ぴったりを狙わなければならないわけではなく、6時や7時など早めの時間帯から保有しても良いです。

銀行から仲根が発表されるのは10:00ですが、9:55以降にポジションを保有し続けるのは危険です。

ドル買い需要で仲根公表直前の9:54にドル買いが集中して上昇を見せますが、9:55を過ぎるとドル円が下落する動きを見せやすいという傾向にあります。

下落後の動きによってはショートを保有する方法もありますが、10:30に始まる中国市場でトレンドが変化しやすいので注意しなければなりません。

ゴトー日の仲根を利用するとトレードのチャンスを得られる一方で、前日の米ドル円が下降トレンドだったり、米国株が急落している場合、仲根のドル買いがうまく機能しないことがあります。

トレード前に円高の勢いが考えられるなら、トレードしない選択も残しておきましょう。

そのため、9:55のタイミングで利確する目安と考えておくのがおすすめです。

ゴトー日にトレードする注意点

ゴトー日にトレードする際の注意点について確認しておきましょう。

ゴトー日が土日祝やアメリカの祝日の場合は変則的になる

ゴトー日が土日祝やアメリカの祝日など、特殊な日に当たる場合は相場が変則的になるので注意が必要です。

具体的には以下の時期があります。

・ゴトー日が土日祝日
・アメリカの祝日がゴトー日に当たる
・ゴールデンウイーク、年末年始などの大型連休
・決算期(月末、四半期末、年度末)

ゴトー日が土日祝日に当たる場合、直前の営業日である日付に変更になります。

例えば、30日が日曜日の場合、28日がゴトー日に代わるので覚えておきましょう。

また、FXではアメリカの祝日も市場に大きな影響があります。

アメリカの祝日のタイミングではマーケットが閑散になり、休日前には外貨での決済が多くドル買い需要が発生するため、不規則な値動きが起こりやすく注意が必要です。

アメリカの祝日は以下の通りです。

日付 詳細
1月1 元日
1月第3月曜日 キング牧師の誕生日
2月第3火曜日 大統領の日(ワシントンの誕生日)
5月最終月曜日 メモリアルデー
7月4 独立記念日
9月第1月曜日  労働債(レイバーデイ)
10月第2月曜日  コロンブスデー
11月11 復員軍人の日
11月第4木曜日 感謝祭
12月25 クリスマス

また、大型連休前や決算日(月末、四半期末、年度末)も決済が集中しやすいのでねらい目のタイミングと言えるでしょう。

ドル円のトレードを優先して行う

ゴトー日の仲根トレードを狙うなら、ドル円を優先するようにしましょう。

仲根トレードは東京時間の9:00~9:55に取引が集中するため、円が主役となる時間帯ともいえます。

決済通貨として輸入企業が最も使うのはドルということもあり、ドル円のトレードを優先することをおすすめします。

ゴトー日に必ずドル円が上昇するとは限らない

ゴトー日はドル円が上昇する可能性が高く、狙ってトレードしたいタイミングです。

しかし、注意したいのはゴトー日だからといって必ずドル円が上がるとは限らないことです。

そのため、ゴトー日以外にもドル円を買うための根拠を持つようにしましょう。

例えば、「複数の移動平均線が上昇方向」「9時ごろにレジスタンスラインを突破」など、いくつかの根拠が組み合わさったときのみ、トレードするのも良いでしょう。

クロス円が仲根時間帯に合わせて上昇することもある

ゴトー日にはドル円が値動きすることが多いですが、「ユーロ円」などのクロス円もつられて上昇することがあります。

クロス円は、ユーロ円のほかにも「ポンド円」「豪ドル円」「NZドル円」などがあります。

ゴトー日はドルの需要が高まるので、基本的にドル円がおすすめですが、ときにはクロス円でポジションを取って利益確定する方法も覚えておきましょう。

とくにドル円と連動しやすいのはユーロ円で、ドル円よりも動きが増幅しやすい傾向にあるのでより大きな利益を得られることもあります。

ただし、ユーロ円はユーロドルの動きに連動することもあるため、どちらに連動しているかの見極めが重要となります。

まとめ

今回は、ゴトー日についてのトレードの仕方や注意点を解説しました。

ゴトー日は毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日など、5と10が付く日をいいます。

このゴトー日にあたる日は、企業の資金決済が多いため、ドル買い需要が高まりドル高円安に動きやすいという特徴があります。

このトレードを利用することで、ゴトー日には9:00~9:55にかけてドル円を購入する手法が人気です。

ただし、必ずゴトー日の仲根にかけてドルの価格が上昇するとは限りません。

ゴトー日前日や当日の朝に米国株が急落していたり、ファンダメンタルズ要因がある場合は、ドル買いがうまく機能しないこともあるので注意しましょう。

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