FX取引をする場合、エントリーとイグジットのタイミングの見極めが重要となります。
エントリーする価格が条件のいい内容なら勝ちやすく、イグジットするタイミングが適切ならより利益を生み出したり必要以上の不利益を出さずに済むからです。
そこで、この記事では、FXにおけるエントリーとイグジットの重要性やタイミングの見極めポイントについて具体的に解説します。
FX取引のエントリーとイグジットの関係とは?
FXにおけるエントリーとは、取引を開始するタイミングのことを指します。
具体的には、通貨を買う(買いポジション)または売る(売りポジション)ことで、取引をスタートさせる行為です。
FXではエントリーのタイミングが利益を出すために非常に重要で、適切なタイミングでエントリーをすることが勝つためのポイントとなります。
一方で、FXにおける「イグジット」は、取引を終了するタイミングを指します。
エントリーが取引を開始することなら、イグジットは利益を確定させる、または損失を最小限に抑えるための重要な決断となると覚えておきましょう。
エントリーする時の流れ
エントリーするときは、基本的に以下の流れで進めます。
- 市場分析:為替相場の動向を分析し、今後の値動きを予測する。
- 取引の方向性を決定:買いポジション(ロング)か売りポジション(ショート)を選択する。
- エントリー注文を実行:注文を確定させて取引を開始する。
また、エントリーするときには、事前に損切りポイントを決めておくことをおすすめします。
ポジションの切り所がわからなくなると、含み損が膨らんでしまうというデメリットが生じることもあるため注意が必要です。
FX取引のエントリーは保有するタイミングが重要
FX取引をする場合、利益を上げるときに重要なのが「新規に注文をしてポジションを保有するタイミング(エントリーポイント)」です。
FXの利益は「エントリーした価格 - 決済した価格の差」によって決まるため、できるだけ条件のいい価格でエントリーできれば多くの利益を得やすくなります。
仮にタイミングを間違えると損失を被るリスクが高まるため、エントリーの判断はFXにおいて重要なスキルと言えるでしょう。
また、エントリーを成功させるためには、事前の準備が欠かせません。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を活用し、市場の動きを予測する力を養うことが必要です。
また、エントリーをする際にはリスク管理も重要で、損失が発生する可能性を考慮して、適切なロットサイズ(取引量)を選ぶことが求められます。
FXのエントリーポイントを見つけるときの決め方
エントリーのタイミングを決める際に利用される代表的な方法として、以下の2つが挙げられます。
トレンド(押し目買い・戻り売り)を狙う
トレンド(一方向に偏った値動きが発生している相場)による押し目買い・戻り売りは、FX初心者にも利用されるエントリーポイントの1つです。
トレンドでは一定時間同じ方向に価格が動く可能性があり、以下のようなタイミングで売り買いするのが一般的です。
押し目買い:価格が一旦下がったタイミング
戻り売り:価格が一時的に上昇したタイミング
例えば、右肩上がりに上昇し続けている場合(押し目買い)、価格が一旦下がったタイミングで買うのがおすすめです。
安い価格でエントリーできれば、多くの利益を生み出しやすくなるからです。
一方で価格が下がっているタイミング(戻り売り)では、一時的に上昇したタイミングで売るのがおすすめです。
目立った動きがないタイミングでは、一番下のライン(安値同士もしくは高値同士)を直線で引けば、視覚的にエントリーのタイミングの判断しやすいと言えるでしょう。
レジスタンスやサポートの反転を狙う
決められた範囲でしか値動きがない相場を「レンジ相場」といい、高値同士(レジスタンス)や安値同士(サポート)は反転しやすいのが特徴です。
つまり、「安値で買う→高値で売る」を繰り返せば、何度も少額の利益を積み重ねやすいということです。
FXではトレンド相場よりもレンジ相場になる傾向が高いため、覚えておくと良いでしょう。
レジスタンスやサポートのブレイクを狙う
エントリーポイントを決めるときには、レジスタンスやサポートのブレイクを狙うのもおすすめです。
トレンドが大きくなる可能性もあり、長く同じ価格帯での値動きが続いている場合は注意して見ると良いでしょう。
ブレイクしてすぐにエントリーできれば、大きな利益を生み出しやすいと言えます。
エントリーを失敗しないためのポイント
エントリーはFXの成功において非常に重要ですが、失敗しないためには以下のポイントを押さえておく必要があります。
感情に左右されない
相場の動きに対して感情的になりすぎると、冷静な判断ができなくなります。
とくに損失を取り戻そうとする「損切りしない」という行動は、さらに大きな損失を招くことがあります。
常に計画的な取引を心がけ、感情に流されないことが大切です。
リスク管理を徹底する
FXはリスクの高い投資です。
エントリーする場合には、損失を最小限に抑えるための「ストップロス注文」を設定しておくことが重要です。
ストップロス注文とは、予想外の値動きがあった場合に、あらかじめ設定した価格で自動的に損切りを行う仕組みです。
無理にエントリーしない
必ずしもエントリーを急ぐ必要はありません。
市場の動きが不透明なとき・分析に自信が持てないときは、無理にエントリーせずチャンスを待ってみましょう。
FXには「買う」「売り」だけではなく「エントリーしない」という選択肢もあります。
相場がどちらに動くかはっきりしない場合はあえて避け、はっきりとしたシグナルが出てからエントリーするほうがチャンスは大きいと言えます。
エントリー後の管理
エントリー後も、ポジションの管理が重要です。
利益が出ている場合は、早めに利益確定を行うか、トレイリングストップを活用して相場が逆行しても利益を確保する方法があります。
一方で損失が出ている場合は、損失を引きずらないように早めの損切りが必要です。
正しいタイミングのイグジットを狙おう
FXのエントリーをしたら、最終的にはイグジットを行って取引が完了します。
イグジットするタイミングとしては、以下の2つのパターンがあります。
利益が出た場合:利益を得るために利益確定する
損失が出た場合:さらなる損失を防ぐためにポジションを閉じる
イグジットは、市場が予想通りに動いて利益を得るためにという成功パターンと、損失が出た場合に損失が多くならないようにタイミングを選んでイグジットすることもあります。
エントリーが上手くいっても、適切なタイミングでイグジットできなければ利益を失うことがあります。
また、損失を抱えたままポジションを保持していると、さらに損失が拡大するリスクもあるため、イグジットは取引の勝敗を左右する大きな要因と言えます。
まとめ
今回は、エントリーとイグジットの重要性やエントリーのタイミングについて解説しました。
エントリーとイグジットはFX取引の中で非常に重要な要素です。
市場の分析と適切なタイミングでのエントリーが、勝利を大きく左右します。
また、エントリー後の管理やリスク管理を徹底することで、長期的な利益を目指すことができます。
感情に左右されず、冷静に分析を行い計画的な取引を心がけましょう。