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FX取引におけるテイクプロフィットとは?

FX取引におけるテイクプロフィットとは?

テイクプロフィットを効果的に行うことで、利益を最大化して取引を終わらせることができる重要な役割があります。

しかし、初心者にはタイミングが難しく、間違えると反対に含み損が出てしまうというリスクがあるので注意が必要です。

そこで、今回はテイクプロフィット(利確)の特徴や、行うべきタイミングについて具体的に解説します。

目次

テイクプロフィット(利確)とは?

テイクプロフィット(利確)とは、含み益が出ているポジションを決済して利益を確定することを指します。

テイクプロフィットは利食い・利確とも呼ばれ、MT4やMT5では「TP」と表記されています。

テイクプロフィットは、手動で行う成功注文と、事前に設定した価格に達したら自動で利益確定する注文方法の2種類があります。

自動で利益確定する注文方法であれば、相場の動きを見ていなくても設定した利益を得られるので忙しい人にもおすすめできる方法です。

事前にテイクプロフィットの価格を設定しておくことで、感情に左右されずに冷静な取引ができるのもメリットと言えるでしょう。

トレードでは「まだ上がるかも」といった感情が入りがちですが、あらかじめ価格設定しておくことで取引の計画をたてやすくなります。

FXのテイクプロフィットのタイミング

テイクプロフィットのタイミングは、必ず決まっているルールはありません。

トレーダーの中でのトレードスタイルやルールによって異なるので、まずは利確するタイミングの判断方法について確認しておきましょう。

サポートラインやレジスタンスラインで判断する

為替相場は常に上下を繰り返しながら動いていますが、一方向に動くよりも一定の価格帯で値動きが発生するレンジ相場が多く出現する傾向にあります。

サポートラインは価格が下がったときの支えの価格、レジスタンスラインは価格が上がってきたときの抵抗となる価格で、このラインを目安に利確すると良いでしょう。

つまり、レジスタンスラインの付近では上昇が止まる可能性があるので買いのポジションを利確、一方でサポートラインは下落が止まる可能性があるので売りのポジションを利確するタイミングということです。

キリが良い価格帯を意識する

FXの取引では、100円や110円といったキリの良い価格を意識してトレードする傾向にあります。

実際に、価格がずっと上昇しているタイミングでもキリの良い価格に到達したあとはすぐに反転するというケースも少なくありません。

ドル円を例に挙げると、20年以上到達しなかった150円という価格に到達したあと、すぐに下落しているという結果も起きています。

節目の価格は利確するタイミングとして考えているトレーダーも多いので、反転を予想して利確しておくひとつのポイントと考えておきましょう。

ファンダメンタルズ分析を利用する

為替相場で値動きが起きやすいタイミングとして、ファンダメンタルズ分析も活用するとより正確な予想が立てられます。

例えば、経済指標の発言や要人発言の前後は、良くも悪くも値動きが大きく変わる可能性が高いです。

大きな利益を得られる、もしくは損失を被るリスクどちらのパターンもあり、損失リスクを極力避けるために利確するタイミングのひとつに頭に入れておきましょう。

フィボナッチリトレースメントの水準

フィボナッチリトレースメントとは、トレンド相場で価格の戻りの可能性がある水準を予測するためのツールです。

フィボナッチとは、「「1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89」のように、前の2つの数を加えると次の数になるフィボナッチ数列からきた比率のことを言います。

一般的には、「23.6%、38.2%、50%、61.8%、100%」という一定の比率の場所が意識されることが多く、価格がこれらの数字に近づくと反転を警戒して利確しておく人もいるのです。

この方法は初心者でもポジションの利確タイミングがわかりやすく、判断しやすいと言えるでしょう。

トレンドラインやチャネルの高値・安値

分析方法として直近の高値・安値同士を結ぶ方法がありますが、この方法によってわかるトレンドライン・チャネルもそれまでの動きが止まりやすい価格帯なので注意が必要です。

相場はチャネルの幅の内部で上下しながらトレンドを形成することが多く、チャネル幅を超えたときにトレンドが大きく動くサインということがわかります。

買いの場合はトレンドライン・チャネルの高値、売りの場合はトレンドライン・チャネルの安値で利確するというタイミングです。

チャネルの上限や下限にあたる価格の場合、それまでの動きと逆方向に価格が動きやすいので利確するひとつのポイントになります。

テイクプロフィットを設定するときのポイント

テイクプロフィットを設定するとき、覚えておきたいポイントについて紹介します。

IFD注文を活用する

トレードに対して感情が入りやすい人や初心者は、IFD注文を活用するのもおすすめです。

IFD注文とは、利益確定と損失限定の両方を同時に設定する注文方法で、相場の動きを常に監視する必要がなく、設定した金額に達すると自動的に取引が完了する方法です。

うまく活用することで取引が計画通りに進むのと同時にリスク管理も徹底できます。

また、IFD注文は副業トレーダーで日中為替相場を確認できない人でも、取引を自動化できるので効率的に利益を上げられるというメリットがあります。

利確のタイミングは早すぎても利益が伸びにくい

利確は遅すぎるとかえって損失を生む可能性がありますが、早すぎても利益がなかなか伸びないので注意が必要です。

一般的には、できるだけ利確のタイミングを伸ばすことでトータルの成績は良くなることが多いです。

すぐに利確する癖がついている人は、新規注文時に利確注文も設定することで感情を介入せず取引できる方法を選択しましょう。

分割決済を上手く利用する

利確は1回ですべてのポジションを利確できますが、分割で利確することも可能です。

1回でポジションのすべてを利確すると、その後利益が増えて後悔することもあるでしょう。

しかし、分割決済を利用することで含み損のリスクを抑えつつ、利益が増えて後悔することも避けられます。

具体的には、159円でドル円のポジションを保有する場合の利確タイミングは以下の通りです。

160円で50%のポジションを利確
161円で25%のポジションを利確
162円で残りの25%のポジションを利確

分割決済はとくにトレンド相場で利確することに役立つので、覚えておきましょう。

自分の中で利確ルールを決めておく

利確ルールを設けておくことで、トレードや分析に一貫性を持たせることができます。

FXでは、過去の分析をすることで次のトレードに活かせるため、自分のルールが明確であれば基準が整うので比較・分析がしやすいというメリットがあります。

過去のトレードを統計的に評価することで、自分のトレードの弱い部分に気づいて改善できるので、トレードスタイルも確立しやすくなるでしょう。

まとめ

今回は、テイクプロフィット(利確)について、特徴やタイミング、注意点について解説しました。

FXではエントリーのタイミングと同様に、利確も重要な役割を果たします。

自分のトレードルールによって利確のタイミングは異なりますが、初心者のうちはフィボナッチリトレースメントやキリの良い価格など、わかりやすいルールを利用するのがおすすめです。

取引を行うなかで、自分のトレードルールを確立していくことをおすすめします。

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