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海外FXの取引プラットフォームとは?国内FXの取引プラットフォームと何が違う?

海外FXの取引プラットフォームとは?国内FXの取引プラットフォームと何が違う?

海外FXと国内FXでは取引プラットフォームが大きく異なります。

海外FXでは、主にMT4・MT5・cTraderといった取引プラットフォームを利用しているので複数の業者を利用しても操作に困りにくいです。

一方で、国内FXでは一部の業者がMT4やMT5を導入しつつあるものの、未だに業者ごとに独自のプラットフォームを採用していることも少なくありません。

そこで、今回は海外FXと国内FXの取引プラットフォームの違いについて解説します。

目次

FXの取引プラットフォームとは?

FXの取引プラットフォームとは、FX取引を行うために不可欠なツールを指します。

プラットフォームによっても異なりますが、以下のような機能が利用できます。

  • 市場データの提供
  • 注文・取引の実行
  • チャート分析ツール
  • ポートフォリオ管理
  • FXに関するニュース
  • インターフェース(カスタマイズ可能)
  • リスク管理

取引プラットフォームは、実際の取引からチャート分析や経済指標に関するニュースなどFXに必要な情報まで1つで管理できるのが魅力です。

海外FXと国内FXの取引プラットフォームの違い

海外FXと国内FXで利用される取引プラットフォームは、そもそもアプリの内容が大きく異なります。

海外FXではほとんどの業者が世界的な取引プラットフォームである「MT4」「MT5」を提供しているのに対し、国内FXでは各社が独自の取引プラットフォームを提供しています。

最近では、ニーズに応えるために国内FXでもMT4やMT5を利用できる業者が増えてきています。

海外FXで利用される取引プラットフォーム

海外FX業者では、先ほど紹介したMT4・MT5に加えcTraderの3つが採用されていることが多いです。

MT4:高性能なテクニカル指標が利用できる。最もメジャーなFX取引プラットフォーム
MT5:MT4の次世代版取引プラットフォーム。新機能が追加され、裁量トレーダーに人気。
cTrader:国内FXの仕様に似ているので、日本人に定評がある取引プラットフォーム

MT4

MT4はメタクオーツ・ソフトウェア社が開発した無料で利用できる取引ツールです。

MT4は初級者から上級者まで幅広いトレーダーが利用できる機能を備えており、世界中のトレーダーが利用しています。

国内では導入している業者がまだ少ないものの、世界中で数百万人以上のトレーダーが愛用するツールとして知られています。

・EA(自動売買)のプラットフォームとしても使える
・カスタマイズ性が高く自分好みの環境でトレードできる

MT4は自動で取引ができるので、副業トレーダーで普段ずっと相場を見続けられない人でも売買が可能です。

一度決めたルールに沿って自動売買されるため、人の感情に左右されないことからリスク管理もしやすいというメリットもあります。

また、インジケーターや描画ツールも豊富で、チャートの見た目を自分好みにカスタマイズできるのも魅力です。

MT5

MT5は、メタクオーツ・ソフトウェア社がMT4の後継機としてリリースした取引ツールです。

表示できる時間足の種類が9種類から21種類に、さらにメモリは32bitから64bit対応に改良されて動作スピードが早いという特徴があります。

ただし、MT5は、MT4と比べてカスタマイズインジケーター、EA(自動売買)の数が少なくMT5ユーザーが増加しておらず、MT5を利用できる業者がMT4に比べて少ないというのが課題と言えるでしょう。

cTrader

cTraderは、約定力が高いのが人気でテクニカル分析ができるプラットフォームです。
MT4・MT5に比べて高速取引ができるので、スキャルピングやデイトレードにおすすめです。

ほかにも、ECN方式を採用しているため、取引制限のリスクもなく充実した取引を実現できます。

しかし、導入している業者が少ないのがデメリットで、扱っているのは以下の通りです。

  • AXIORY
  • Tradeview
  • FxPro
  • IC Markets

海外FX業者は30社以上あるなかで、数えるほどしかありません。

そのため、取引プラットフォーム以外でもこだわりたい部分が多いなら、希望条件に合う業者が見つかりにくいのが難点と言えるでしょう。

国内FXで利用される取引プラットフォーム

国内FXではMT4・MT5が利用できる業者が少なく、国内FXの各社が自社開発している取引プラットフォームが多く採用されています。

MT4を使用できる数少ない国内FX業者は以下の通りです。

  • 楽天証券
  • 外貨ex by GMO
  • JFX
  • FXTF
  • 外為ファイネスト
  • OANDA JAPAN

この中でも外為ファイネスト・OANDA JAPANはMT5も使用可能です。

ただし、取引プラットフォームが海外FXと同じものを利用できるからと言って、取引環境は国内FXの条件となります。

国内FXではDD方式を採用しており、最大レバレッジ25倍などの制限がされるので注意が必要です。

MT4・MT5の違い

  MT4 MT5
動作スピード 普通 速い
分足・時間足 9種類 21種類
標準搭載インジケーター 30種類 38種類
EA 豊富 少ない

MT4とMT5の最も大きな違いは、動作スピードです。

MT5はMT4の次世代プラットフォームとして開発されたため、パソコン・アプリともに動作速度が改善され快適な環境で取引が可能です。

多くの海外FXで利用できるMT4ですが、公式サポートが終了しているので重大なエラーが発生してもサポートを受けることができないのには注意が必要です。

後継機として開発したMT5はアプリの軽さや豊富な時間足・テクニカル指標が標準で用意されているなど魅力が多いですが、対応しているインジケーターやEAの種類が少ないです。

そのため、まだまだMT4のシェア率のほうが高いのが実情と言えるでしょう。

MT4とMT5がおすすめできる人の取引スタイルとは?

MT4とMT5の特徴を紹介しましたが、自分に合う取引プラットフォームがわかりづらい人も多いでしょう。

それぞれのプラットフォームでおすすめする取引スタイルの特徴を、具体的に解説します。

MT4:初心者やEAを利用したい人

MT4はカスタムインジケーターやEA(自動売買)を使用したい人におすすめです。

とくにEA(自動売買)の取引環境は他の取引ツールよりも優秀で、多くの売買システムがMT4向けに開発されているので他の取引ツールで対応していないシステムもMT4なら利用できるというメリットがあります。

また、MT4は海外FXでのシェア率が高く、ほとんどの業者で利用できます。

そのため、まずはMT4の使い方をマスターできれば、他の業者を利用しても困らないでしょう。

複数の業者のボーナスキャンペーンを利用したい人も、MT4の使い方に慣れておくと安心です。

MT5:チャートや注文などを充実させたい人

後継ということもあり、MT5はMT4に比べて基本スペックは高くなっています。

また、短い時間足が増えたことから、スキャルピングやデイトレードがメインの人にもおすすめです。

MT5は、2022年8月・2022年9月にもアップデートが行われるなど、今後も機能追加や改善が期待できるので更なるスペックの向上が期待できるでしょう。

まとめ

今回は、海外FXと国内FXの取引プラットフォームの違いについて解説しました。
最後に簡単に内容をまとめます。

国内FX:業者ごとに独自のプラットフォームを採用
海外FX:MT4・MT5といった主要プラットフォームを採用

MT4・MT5は世界中のトレーダーに使用されている人気の取引プラットフォームで、主に海外FX業者に採用されています。

最近では国内FX業者の中で、MT4・MT5を導入する動きが出ていますが、いまだ独自の取引プラットフォームを採用していることも多いです。

慣れればどちらでも問題ありませんが、複数業者を利用してトレードしたい人にとって、国内FXは慣れるのに時間がかかるためおすすめできません。

なお、プラットフォーム選びで迷ったときには、デモトレードで実際に操作画面や使い勝手を確認してどちらが使いやすいかを試してみることをおすすめします。

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